雨の穂高岳
投稿者:かっつん(勝野)


8月17日、穂高岳合宿のため、3人で涸沢に入山する。一日遅れでもうひとり入山する予定。
今回の目的は、滝谷の登攀、前穂4峰、前穂東壁、Dフェースの登攀だ。日程も17日〜23日の5日間に及ぶ長期の涸沢合宿となった。皆よく休みがとれますねぇーと独り言。
今回は小屋生活は混雑するためにテント生活で過ごそうということになり、ヒュッテ常設のテントを借り、しかも食事はヒュッテで御世話になることにしました。ヒュッテで手続きしていると「勝野のテントはいま予約されましたよ!」とのテント場管理小屋から内線がはいる。「でも勝野はフロントの前にいるじゃない」などと大番頭の山口さんとはなしていると、ひげを生やした既に赤ら顔のヤクザの親分みたいのが現れるではありませんか。「テントはもう借りときましたから」「あれー!飯高さん明日入山予定じゃなかったの!」「いやー、ふてくされていたら、職人が、いいですから行ってきて下さいっていうもんだから入ってきたんですよ。」「それにしてもはやいねー」などと言いながらテント場に向かう。なんでも、昼には涸沢に到着して、一杯やっていたとのこと。到着の日はヒュッテも超満員で翌日は眠れなかったとぼやくひとが沢山いました。
そう、この入山した日だけ天気が良かったのでした。
翌18日は、滝谷の予定が雨のため中止。あすは晴れてくれ、小林さんが帰る日だから前穂の頂上まで登りながら送らなくては、最悪でも北尾根だったら登れるかなどと思いながら翌19日をむかえる。
翌19日、土砂降りで、やっぱり北尾根もむりだなぁー。さびしく、小林さんを見送る。夜は長野県南部遭対協涸沢常駐隊の猿田隊長(やさしい隊長さんです。)の酒席に招かれ一献かたむける。吉田さんは風呂をいただく。我がひげの親分は女性隊員にソフトクリームを買ってくる約束を軽はずみにしている。コパアメリカのサッカー決勝を見ながらぐいぐいやる。翌20日あめ、朝4:30に起床し、日課となった朝食のためヒュッテに出掛ける。今日は御客さんもまばらだ。6:00昨日から穂高岳山荘に入っていたHガイドがもう涸沢に下りてきた。なんにも見えないし、風も強いので西穂への縦走は諦めたとのこと、「勝野君、酒を飲みに涸沢にきたのか・・・」ううー、えーん、俺の神経をいたぶっくれるひとだ。明日雨だったら、あさっても雨だから、あす下山しようか。訳のわからない理由をつけて、雨だったら下山することに決定する。
あんのじょう、翌21日も雨。横尾まででもはれていてくれたらいいのにねぇー。しかし、情けようしゃなく上高地まで降り続く。上高地は観光客で一杯。山のうえは登山者が、まばら。午後3:30には羽村の自宅に帰着した次第です。今回のテント生活では飯高、吉田のお二人の人柄を良く知ることが出来、大変よかったと思います。詳しく書くと怒られますので止めます。雨に煙る北穂沢をなにげに見やりながら娘のことを思う勝野でありました。「来年はヨーロッパにいくぞーっと」


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