スキーは楽し
投稿者:かつの


立山山岳スキー、浄土山、内蔵助谷、御山谷、田圃平滑走
総員9名のパーティで立山山岳スキー滑走を行いました。
5月4日天候はガス、浄土山滑走。
朝10:30室堂バスターミナルに全員集合。
一路、一の越山荘を目指しますが視界10mくらいのガスの中であろうことか、あってはならぬことに勝野がルートを間違えてリングワンデリングしそうになった。すぐに気付いて正規の方角をめざして進む、雪面がクラストして斜登行しにくいので沢筋まで滑走、再び一の越目指して登る。小屋に荷物を置いて今日は浄土山からの滑走をおこなうので相変わらずのガスの中を浄土山目指す。富山大の観測所脇にてシールを外し、ワックスを塗っていざスタート。
皆、スキーはうまい。特に女性4名は快適そうに滑っている。男性陣はスキーの先生のT氏とM博士、アシスタントをしてくれるK先輩、I君である。これで内蔵助谷の滑走が躊躇なくおこなえそうである。

5月5日(子供の日)快晴、内蔵助谷滑走。
朝8:30山荘前から室堂側を斜滑降でスタート。山崎カールが傾斜を緩めるあたりでシールを付け富士の折立方向に上り返す。次第に傾斜をまし、シール登行が適わぬあたりでスキーをザックに付け、靴にはアイゼンで雪面を登る。富士の折立のコル(正式には「真砂乗越」)で小休止。
(真砂乗越での休憩)
スキーにワックスを塗り、スタート、急斜面から延々と続く緩斜面を皆思い思いにシュプールを描く。内蔵助カール最後のクーロアールを避け、クーロアール右側の大斜面を滑走することにする。
傾斜は45°くらいで標高差が500M、しかも一枚バーンである。こんな斜面は立山でも他にない。もちろん今回のメインイベントなのだ。「エー!ここすべるの」「こんな傾斜ムリだよ!」との声が聞こえるが勝野が滑り込むと次々に続いてくる。表面が若干軟らかで滑りやすい。皆快適そうに声をあげながらターンを決めてくる。滑っても滑っても下に着かない。すごい斜面だ。クーロアールとの出合付近で小休止。
(後の大斜面を滑りました、滑ったのは我々のみ)
ここからは内蔵助平までの緩斜面を悪雪に戸惑いながらスキーを滑らす。内蔵助平からは谷と樹林を縫うように滑る、丸山の大岩壁のクライマーを見やりながら黒部川との出合に到着。
昼食、コーヒーを沸かし大休止。
そこに単独行の登山者があらわれ目の前の雪面を踏みぬいて川に落っこちてしまった、あわてて引き上げる。
出合からはデブリで埋まった黒部川をシコシコと黒四ダムへ歩き、ロープウェイとトロリーバスを乗り継いで室堂に戻った。今日は風呂と暖房の効いた室堂山荘に泊る。

5月6日晴れ、御山谷滑走。
朝食のあとTさんが足の不調を訴え室堂から帰京することになった。
8:00室堂山荘をスタート、一の越まで55分かけてゆっくり登る。皆体が慣れてきているようだ。
一の越山荘脇でシールを外し、ワックスを塗る。今日は皆の技術からすると易しすぎるルートでもある。御山谷上部の雪面に飛び込むとあっという間に中間部まで滑ってしまった。中間部は雪が腐って滑りにくい。小休止のあと15分で黒部湖に到着。大休止をしていると次々に滑走してくるパーティで休憩場所の雪面は人、人、人となった。
ロッジ黒四を通過し、黒部ダムへここからまたロープウェイで室堂に戻る。今日で帰るMさんに別れをつげ室堂山荘に戻る。

5月7日曇り、田圃平滑走。
(一の越山荘前)
9人から7人になったパーティは朝7:30室堂山荘を後にする。今日は持ってきた装備を全て担いでの滑走である。一の越まで55分、同様に山荘脇でシールを外し、ワックスを塗る。雪面は曇りのせいか昨日より軟らかなようだ。
東一の越へのトラバースまでひと滑り、登山道がでたところはスキー板をザックにあるいは肩に担いで東一の越に到着。今回の最後の滑走である。ルートは急斜面から真っ直ぐタンボ沢沿いに滑ることにする。他のシュプールは大観峰よりに斜滑降のものが多いが雄山からのデブリで滑りにくいはずである。急斜面に一気に飛び込むとタンボ沢沿いに真っ直ぐ滑り、タンボ平より少し高い位置よりタンボ平に滑り込む。
(田圃平は人影もなく静かでした)
小休止、ロープウェイの観光客も昨日までとちがってまばらにしか見えない。一路、黒部平を目指して滑る。黒部平からは樹林のなかをダムサイトまですべり今回の立山山岳スキー山行は終了。
ちゃんちゃん。

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