9月22日、明星山でのレスキュー活動の模様を掲載しています。
明星山P6南壁フリースピリッツルートを登攀中で、一番☆の後ろのパーティのリードが中央バンドの緩傾斜帯で墜落する。パートナーは「たすけてくれ!」と大声で叫び続けた。「どんな状態だー」と聞くと「ためだー!」と答えるのみ。
「ロープを固定して見て来い」と言ったら、慌ててロープを固定して墜落者の元に駆けつける。
一番☆は1P上にいたため全く墜落者の様子が見えない。壁にいた3パーティが次々と救助に駆けつける。
われわれも一番後ろからお手伝いに参上する。
怪我人はどうも手が骨折している様子。ここから、対岸にいた千葉の親分が本領発揮する。
新潟県警に携帯で救助を要請する。「明星山で事故が起こったから救助にきてくれ!」 「あんた、誰?」「俺は千葉の○○ってもんだけど、事故が起こったのは確かだから、早く来てくれ!」
事故発生が12:00。けたたましいサイレンとともに真っ赤な大型消防車1台と同じく赤の乗用車、救急車の3台が12:40に到着しました。大型スピーカーを使って対岸の我々に呼びかけます。
「13:30に新潟県警のヘリが救助に来るからむやみに怪我人を動かすな!」「人力とヘリで救助する!」と言ってきたのでした。一番☆の経験から怪我人の場所じゃ引き上げるのは無理たろう、なんて思っていたのでした。

怪我人のもとに集まったクライマーは全部で8名。

一番☆は少し引き上げてからヘリに収容したほうがいいだろうと上部にロープをフィクスして待機。

救助隊員一名が下降してきました。

13:10爆音とともに新潟県警のレスキュー隊が到着。
数度の旋回の後に隊員一名が下降してきました。なんとまっすぐ怪我人向かって下降してきたのです。

待機する県警ヘリ。

隊員を下ろしたあと上空で待機する県警ヘリです。

吊り上げました。

怪我人のいた場所から救助隊員もろとも吊り上げました。

怪我人は無事ヘリに救助されたのでした。

14:00怪我人は無事ヘリに救助されたのでした。
うーん!新潟県警をみくびっていました。すみません。ここまでやるとはびっくり仰天です。
壁とローターの距離は凡そ5mほどしかないところで見事にホバーリング。
これは背負って降ろすしかないかなと覚悟していた一番☆も新潟県警の底力に脱帽の態でした。

2002年10月1日


裏話をひとつ

消防も駆けつけて頂いたのですが、「俺たちも駆けつけたからには何かしないと体面がたもてないぞ!」それを脇で聞いていた千葉の親分が「そりゃ、そうだ。今後も事故が起こる可能性があることだし、左からまけば中央バンドに行けるから行ったほうがいいよ。」と言ったのです。
「行きますから道を教えて下さい。」「えっ・・・? しょうがねえなあ」一杯呑みながらいい気分の親分はサンダルから靴に履き替えて道案内する羽目に・・。まず、川を渡るのは送水管の橋を指示。「こんなとこ渡っているんですか?」「いつもは下だけど、増水したらここしかないよ!」
渡って、山道に入るところで「ここからまっすぐ登れば上に出るから、後は自分たちで行ってくれ!」と言って親分は勝手に引き返したのでした。消防のレンジャーが山道をうろうろするころ県警ヘリは救助を終えていたのでした。
ほんとうに皆様ご苦労さまでした。


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